最近、メディアでは「白内障手術は3分で出来る」などと嘯いている先生がよく出ていますが、あの先生のキチンとした論文を見たことがありません。白内障患者さんの眼の状態は、100人いれば100通り、時々は、「たまたま」3分で終わることもあるかも知れませんが、半分以上の手術を、その様な短時間で済ませているのが、もし本当なら、間違いなく、かなり乱暴な手術をされているでしょうし、私が得意としている、同時に乱視矯正、老視矯正などの追加手技をくわえた、付加価値手術は、その時間では絶体に終わりません。「3分で終わる」の裏返しは「私にはそう言う、上質な手術は、出来ません。私の売りは、短時間一本です」と、公言しているのと同じです。3分で終わって、乱視が残るか、10分かけて乱視も治しておきたいか、角膜の寿命を考えた手術を受けたいか、受ける側も、よく考えて、医療機関を選ぶべきでしょう。
2019.06.24