院長ブログ(医療の真実、医者の舞台裏)

2019.07.07

京都新聞に掲載されています。白内障手術と老視矯正手術についてお話ししました。

 本日(7月7日)の京都新聞朝刊、20面に、白内障手術、特に、老視矯正を兼ねた最新の手術(多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術、と言います)について、眼内レンズ関連企業様のご尽力による企画ですが、簡単に紹介されています。
何故、この企画に僕が賛同しご協力させて頂いたか? この分野に関して、あまりに京都は遅れているので、啓蒙しなければいけないと、かねてから思っていたからです。

 京都は、都市でありながら、医療に関しては、非常にコンサバティブなところがありまして、例えば、近視矯正手術(LASIKなど)の施術数も、同規模の他の都市と比べると大変少ないところです。
しかし、京都大学からノーベル賞受賞者が多く排出されている事からも分かるように、古都京都は、昔から、新規技術や革新的なものを取り入れる機運は十分に持ち合わせている街でもあるはずです。

 では何故、最初に述べたような「遅れている」部分があるか、それは医師側に問題があると思われます。 他科の事情はうかがい知れませんが、少なくとも眼科に関して、二校の古く歴史ある大学出身者でほぼまかなわれている京都の医療現場においては、この種の医療を勉強しよう、理解しよう、と言う機運、眼科医師が少なかったからです(その半面、難病に対峙する、志し高い研究者も沢山輩出されていることも追記しておきます)。
かつて、LASIKを京都でいち早く取り入れた先生が、同業者からかなり後ろ指を指されていたのを、当時若かった僕もよく耳にしました。

そのような気風もあって、私が特に力を入れている、多焦点眼内レンズ(老視矯正白内障手術)も、「自費診療手術は怪しげ」「眼内レンズで遠くも近くも見えるはずがありません」と、時代遅れも甚だしいことを、患者さんに言っちゃう不勉強なお医者さんが、街に沢山(それが、老医だけじゃないんです!)いることも、大いに関係してるので、京都の人に、キチンとお知らせできるチャンスと、お引き受けした、という運びです。

新聞なので、文字数、表現はかなり制約がある中でしたが、少しでも、眼のことで困っている方の助けになれば、嬉しいです。