院長ブログ(医療の真実、医者の舞台裏)

2019.10.02

最近流行のインターネット番組。医療会にもその波が

昨日は、ホテルの一室で、白内障手術、多焦点眼内レンズ手術のコツについて、講演をしてきました。講演と言っても聴衆は無し!のスタイル?

全国様々な会場で、年に十数回、講演を頼まれますが、僕の場合は、ほぼ全て、医師向け、もっと狭く、眼科医師向けの会です。ある大学医局の医局員だけに向けた小規模なモノから、ホテルの宴会場を使って数百人の聴講者を集める大規模なモノまで、会場や会の規模は様々です。地方の会の時には、講演の前後に、その土地その土地の観光も楽しめますが、出張ついでなので、一人で且つ短時間で効率よく、その土地の観光スポットを訪ねる術にも慣れました。

 

ところで、これら講演会も、最近は新しいスタイルのものがあって、Webセミナー、と言う形式のモノもしばしば行われます。オンライン・セミナーとも呼ばれます。これは、演者は、ホテルの会議室などに設置したスタジオでカメラに向かって講演をし、聴講される先生方は、参加登録者にのみ知らされるURLにアクセスして、ご自身のパソコンやスマートフォンで、勤務先の病院やご自宅で聴講する、というものです。

 

ライブ配信ですので、質疑応答も設けられており、聴講者はオンラインで質問も出来ます。

電話回線を使って音声で直接、質問回答のやりとりをする事も以前はありましたが、時間の管理や、時々トンチンカンな質問をする人がいて困る、などの理由から、現在では、チャット形式で、しかも間に業者の人がフィルターとして入り、質問をとりまとめてアナウンサーが口頭で質問する、と言う形式のことが多いようです。今回の講演会も、そのスタイルでした。

 

このWeb講演会、演者としては、いつもとは勝手が違う感じで、なかなかの違和感の中で講演することになります。医師達に向けた医学の新しい情報や手術技術の内容が殆どですので、通常の講演会でも、皆さん、黙って大人しく(当たり前か)聴講されているのですが、こちらから、その表情くらいは見えるのと、機材や技術系スタッフだけに囲まれて、カメラに向かって喋るのとでは、全く異なる感覚です。一見、静かな講演会でも、やっぱり、場の雰囲気、と言うのがあるのだなぁ、と改めて感じる次第です。

 

その意味では、やはり、時間をかけてでも(多くは泊まり)現地に行って、直接皆様の前でお話しする方が、気分も盛り上がる(そうでない先生も居るかも知れませんが)もので、我々医師でさえそうなのだから、歌手や役者さんなど、パフォーマンスを魅せる職業の方達が、こぞって「テレビも良いけど、ライブが一番大切」と仰るのは当然だと思います。

 

しかし、Web形式のモノも、1, 全国どこに居る人でも、その講演が聴ける。2,平日の夜でも出来る、3, 比較的お金が掛からない、などの利点もあるので、今後益々増えてくるでしょう。