院長ブログ(医療の真実、医者の舞台裏)

2020.10.18

本を出版します

はじめて本を出版します。

「これまで、論文や教科書を、すでに沢山出してるんじゃないですか?」と聞かれそうですが、今回は、一般の方に向けた、普通の本屋さんやAmazonで売ってる書籍です。内容は、白内障手術と多焦点眼内レンズ(白内障と老眼を一緒に治す手術)です。

この手術は,今年の3月までは、「先進医療」という枠組みの,特殊な保険診療のなかに含まれていましたが、4月から制度が変わり、日本で初めて、実質的な混合診療が始まった歴史的な医療です。 

この医療制度の話は、本書を読んでいただくとして、なんと言ってもこの本の特徴は、5人の白内障手術を得意とする仲間が集まって一つの本を作り上げた、と言う点です。5人は,出身地も出身大学も,年齢さえもバラバラ。ただ「自分の白内障手術を、常にアップデートして、より良いものしてゆく」と言う共通の価値観で結ばれた5人です。この5人で取捨選択しながら内容を決め、執筆分野を分担し、原稿が書き上がったら、お互いにチェックをして意見を出し合い、出版社の編集者も交えて、何度もミーティングを繰り返しながら作り上げました。

はじめは、「本を書く」という初めての、高いのか低いのかも分からない山を,どう登ってゆくのか、見当も付かない中でのスタートでしたが、5人全員がとても高いパフォーマンスを発揮して、驚くほど短い時間で、一気に完成度の高いものに仕上がりました。

手前味噌にはなりますが、5人とも日頃は、外来診療、手術、そして経営をはじめとしたクリニック運営を、高いレベルでこなしている医師だけあって、この数ヶ月は、「執筆出版という,異業種の世界でも、とても高い能力を発揮したな」と感じる、濃密な時間でした。お陰で、白内障手術の大切なことを、全て網羅した,正しく分かりやすい内容の本になっています。表紙には、書籍販売を熟知した出版社さんのアイデアもあり,派手なタイトルが付いてますが、ご愛敬。

 

一方、ご存じのように、白内障手術の(自称)名医の本は、既にたくさん出版されています。

それらの全てとは言いませんが、一部には、自身の宣伝に近い「うちが一番。すげーだろ」的なものも混じっています。出版元の幻冬舎さんも、その辺りをうすうす感じてらっしゃったのでしょう「今回は、全国各地からまんべんなく、複数のその道のスペシャリストを集めて一冊の本を書いて貰う、という新しいコンセプトで、独りよがりなものではない『新しいけどフラット』な、これまでとは少し方向性の違う、真に白内障患者さんに読んでもらいたい本が出来上がった」と仰ってました。

1023日発売。AMAZONでも購入いただけます。是非お手にとってみて下さい。