院長ブログ(医療の真実、医者の舞台裏)Blog

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大きな学会を主催するということ  裏話2~ブラック編 (下)

そこで私も、所属医局の教授は大ボスに従って「JSCRSに協力するな」派ですから鼻から当てにせず、地元:京都眼科医会の会長先生にお借りすればいいや、と高をくくっていたところ、なんと今年は、そちらにも既に手が回っていたのです。当該先生にお願いメールをしたところ、今ひとつ辻褄の合わない理由で、「専門医単位の枠はお貸しできません」との、お返事を頂きました。件の大ボスにしてみると、「抜け道」を塞いでいたのですね、この執着には驚くばかりです。私は、この眼科医会会長先生を良く存じていますし、紳士的な良い方なのですが、これに関しては、どのような圧力が掛けられたにせよ、「京都の患者さんが受ける白内障手術のレベル向上よりも大切なことが有るのだろうか?」、しかもこの先生の御施設でも白内障手術は行われている訳で、疑問を禁じ得ませんでした。これを指示(圧力?)した人は、自身のせいで京都の医会会長先生がここに晒されたことを、申し訳なく反省するべきでしょう。(注:記載は、2022年で、2023年から京都眼科医会は新会長に交代しています)

 

 しかし実際には、所属医局も都道府県も異なる、私の友人、遠く関東の大学教授が、その枠を使わせてくれ、何も問題無く今年の本学会も、専門医認定事業として開催されました。

ここで、大ボスは、3つの誤算をしています。それは、①白内障手術の学会は、彼が仕切る組織のような上下関係・利害関係で繋がっているのではなく、手術への純粋な向上心で繋がる友人関係、JSCRS愛で構築されており、彼の力でこれを潰すことなど、いくら頑張っても不可能だと言うこと、②全国的には白内障手術を上達したい眼科医が最も多く、業界や隅々の臨床現場への影響力・発信力は、この分野のリーダー達が最強だと言うこと、③根回しをしたつもりでも、このような恥ずかしい行為は、私によって白日の下に晒されてしまう、という点です。私のブログは、『医者の舞台裏』というタイトルですが、実は、眼科医師、関連企業の方が相当読んでらっしゃるのです。

 

ここで、私の友人教授は、なぜ大ボスの言葉を無視して、単位枠を貸してくれたか?

私と友人である、という理由だけではありません。白内障という超メジャーな疾患の手術に優れる教授は、日眼内の委員長職、各種治験実施施設の指定や、臨眼の開催権など、大ボスからの餌が無くても、自分の力で生きてゆけるからです。こう言う教授は、定年後も、一般病医院から(仕方なくではなく、心から)求められて、再就職が出来ます。

 

さて、本当に赤裸々に暴露してしまい、私は業界から消されるかも知れません・・・は冗談で、自分の腕で生きている医師なので大丈夫です。でも、今後、私の身に何か不利益が降りかかれば、またこのブログで、実名入りで晒し・・・いや失礼、ご紹介しましょう。

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